■医薬品開発プロジェクト企画・実行支援
■医薬品開発プログラムマネジメント/プロジェクトマネジメント導入支援
■プロジェクトマネジャー、スタディーマネジャーの教育プログラム開発
■プロジェクトマネジャーのメンタリング/コーチング
■組織開発/プロジェクトチーム開発支援
■プロジェクトマネジメント、チーム開発に関する講演等
プロジェクトを豊かにする
プロジェクトとは、単なるタスクの集合体ではない。それは、人と人とが目的に向かって動く、生きた関係性の場である。
私はこれまでの実践を通じて、プロジェクトの成否を左右するものは、ツールや技法の精巧さよりも、そこに関わる人々の「あり方」にあると確信するようになった。
そのあり方の根底にあるのが、ポジティブインテンション(肯定的意図)という視点である。
ポジティブインテンションとは
人はそれぞれ、自分なりの「正しさ」を持って行動している。一見困った言動に見えるものも、その人の価値観や判断の中では肯定的な意図に基づいている。
この前提に立つとき、私たちは相手を「説得すべき相手」や「変えるべき存在」として見るのではなく、「それぞれの正しさを持つ協力者」として受け止めることができる。
これは単なる楽観論ではない。プロジェクトにおける建設的なフィードバックの焦点を明確にする、実践的な視点の転換である。相手の価値観を否定するのではなく、「この目的・目標に対して、この行動は効果的か。他のやり方はないか」という問いだけに焦点を当てる。それだけで、関係性の摩擦は驚くほど減り、チームの対話の質は上がる。
プロジェクトと向き合うための3つの問い
私が教育・支援の場で大切にしているのは、ツールを教えることよりも、自らが本質的な問いと向き合うことである。以下の3つの問いは、どのような立場の人にとっても、プロジェクトの核心に触れるための入口となる。
問い 1 あなたの研究(プロジェクト)は、何のためにあるか? 目的とゴールを、自分の言葉で語れるか。関係者にとっての意味を、説明できるか。
問い 2 あなたの周りにいる人たちは、何者か? それぞれの正しさを持つ存在として、関係性を捉え直しているか。
問い 3 その人たちと、どう動いていくか? なぜこのタスクか、なぜあなたか、なぜこの時期か? 説明責任を果たし、自発的な行動を引き出せているか。
リーダーシップとしての説明責任
スケジュールを「管理するもの」ではなく、「論理的に説明するもの」として捉え直したとき、マネジメントの本質が見えてくる。
「なぜこのタスクが必要か」「なぜあなたが担うのか」「なぜこの時期に行うのか」——この3つに答えられるとき、スケジュールはチームの共通認識となり、メンバーは指示を受ける受動的な存在から、目的に向かって動く能動的な参加者へと変わる。
WBSやガントチャートは、その論理を可視化する手段に過ぎない。本質は、論理を相手が腑に落ちる形で伝え、納得の上で自発的に動いてもらうことにある。これがリーダーシップの基本的な形だと、私は考えている。
実践の場での姿勢
私が教育・コーチングの場で心がけていることがある。
この姿勢は、大学院生への講義であれ、企業のプロジェクトマネジャーとの対話であれ、グローバルチームの支援であれ、変わらない。
ポジティブインテンションとは、私の活動の屋号であると同時に、すべての対話の土台に置いている信念そのものである。
Positive Intention / Koichi Konn